

関東大震災から100年。当時を振り返ることで防災意識を高めようと、国や市区町村などでさまざまな催し物や展示が行われています。この機会に学生や生徒の皆さんに防災の大切さを改めて考えてもらうため、今回はSDGsコーナーで本学における防災対策について取り上げます。
二松学舎大学では、地域で行う合同の防災訓練などに学生が参加しています。今年は「麹町災害対策総合訓練」と「千代田区消防団合同点検」に参加しました。
10月18日に行われた「麹町災害対策総合訓練」には、千代田区や麹町警察署、麹町消防署、皇宮警察、日本武道館のほかハウス食品やトヨタモビリティ麹町店などの民間企業、保育園や近隣の大学などあわせて11団体およそ100名が集まりました。本学からは7名の学生が参加。麹町警察署員の引率による避難訓練に始まり、救出・救助訓練や救急法講座、ハウス食品の非常食を利用した炊き出しなどさまざまなケースを想定した訓練が行われました。同月28日の「千代田区消防団合同点検」には、7名の学生が参加し、丸の内消防団、麹町消防団、神田消防団及び災害時支援ボランティアの方とともに模擬消火器を使った消火訓練やバケツリレー、負傷者介添え訓練などを行いました。
「千代田区消防団合同点検」に参加した国際ボランティアサークル「BlueBird」部長の鈴木ヒナノさんは「訓練を体験し、実際に災害が起きた時もその場にいる人達が助け合わないと立ち向かえないということがわかりました」と語るなど助け合いの大切さを再認識。参加した学生たちにとっては、防災に対する知識の養成はもちろんのこと、もしもの時に役立つ技術や心構えを学ぶ良い機会となりました。
毎年、大学九段及び柏キャンパス、附属高校、附属柏中学・高校において、それぞれの立地や建物の特性にあわせた避難訓練を実施しています。例えば、13階建ての九段1号館ではどの階でも全員エレベーターを使わずに階段で移動。実際の避難に近い想定で行うことで、万が一の時も慌てずに行動する力がつきます。
本学には、九段・柏ともに防災備蓄倉庫が設けられています。災害時に役立つ飲料水や非常食、救急箱、簡易トイレなどが保管されています。管理を徹底するため、定期的に保管期日や状況を確認。新しいものとの入れ替え作業を欠かさず行います。また、両キャンパスにはそれぞれ千代田区及び柏市の備蓄倉庫もあり、災害時には地域の人たちのために開かれます。
大学及び両附属校のキャンパス・校舎にはAEDが設置されています。AEDとは、突然の心停止から命を救うため、心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。一刻を争う場合の処置として近年普及が進んでいます。操作方法を音声でガイドしてくれるため、学生・生徒の皆さんでも使用が可能。何かあったときにすぐ対処できるよう、キャンパスや校舎のどこにあるか確認しておきましょう。
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