二松学舎大学 21世紀COEプログラム

   「 日本漢文学研究の世界的拠点の構築 」

     

     機関誌 「日本漢文学研究」 原稿募集         

     

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      【 趣 旨 】
     
 

 日本漢文は、元来、漢字漢語(中国語)を基礎とする中国の学術・文化を受容する過程で、日本人が創り出した独自の方法による表現形式であり、同時にまた訓読法を通じて受け入れた学術・文化の内容そのものをも意味している。すなわち前近代においては、日本漢文は東アジア漢字文化圏の共通語としての性格をもちつつ、日本のすべての学術・文化の根幹であった。

 ところが、明治維新以後はもっぱら西欧の学術・文化を学ぶのに忙しく、日本漢文は次第に等閑視されるに至った。特に、最近の科学優先の風潮の中ではこの傾向が著しく、日本の伝統的な学術・文化の理解は真に危機的な状況にある。

 一方、海外の諸国においては、近年ますます日本の学術・文化に対する関心が高まり、日本研究が盛んになってきている。それに伴い、日本漢文学研究の重要性もあらためて認識されてはいるが、現状ではまだ日本漢文学研究者の層は薄く、少数が世界各地に散在しているに過ぎない。

  このような日本漢文学そのものの本質とその研究状況の認識にたてば、現在我々に求められるものは、まさにこれらを統轄する広範でより充実した研究体制の確立と、それに対応して研究成果を交換する機関誌の創刊である。それは世界的研究拠点の構築をめざす本COEプログラムのために課せられた責務であるとも言えよう。

 今回我々が創刊する「日本漢文学研究」は、国文学・国語学・中国学・歴史学その他の分野すべて、日本漢文学研究に関係する諸学の分野の結集を期し、さらに国内外の研究者をも結集するものとして、日本語、英語による年一回の出版を予定しており、世界の日本漢文学研究の振興と発展に寄与すること大であると考える。 

     
               
 

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《内容等》


  ・ 思想、文学、歴史、芸術など漢文で表現された
                   日本文化についての研究

 ・ 日本漢文についての言語学的、書誌学的研究

 ・ 漢文教育の過去、現在、未来についての考察と提言

 ・ 漢学塾、漢学者などの社会史的研究

 ・ 漢字漢語文化圏の比較文化研究

 ・ その他

     
               
  【原稿締切】   平成17年 9月30日(金)
     
  【原稿様式】  手書き、ワープロ、いずれの原稿をも可としますが、掲載決定時
         に電子媒体で改めて最終原稿を提出していただきます。

【原稿枚数】  400字詰原稿用紙 60枚相当以内
            (1200字以内の要旨および英文表題を付してください。)
               

     
      【発   行】  平成18年 3月 (予定) 
     
     

【 そ の 他 】 ・ 投稿者の制限は、特にありません。

          ・ レフェリーによる査読を実施します。
     
           ・ 投稿ご希望の方は、「
投稿要領」を参照してください。
           

     
                 
     
     
 

     【提出・問い合わせ先】 

         二松学舎大学COEプログラム事務局

                              〒106-8336 東京都千代田区三番町6-16
                               пF03-3261-3535 fax:03-3261-3536
                               E-mail: coejimu@nishogakusha-u.ac.jp
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