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第6回 担当教員 塩田 今日子  専門 韓国語学

韓国語中級講読④(韓国語学)

講義内容

 韓国ドラマのシナリオを読む授業です。ドラマのセリフで生き生きとした会話文を学び、ト書きに出てくる単語や表現の細かいニュアンスを映像で確認しながら読み進めます。

講義からの豆知識

 外国語はその国で暮らせば上手になると言います。それはその言葉が話される状況を理解したうえで、目で見て耳で聞きながら言葉を学ぶことができるからです。そういう点ではドラマの映像もその国の疑似体験ができる素晴らしい教材となりえます。もちろん、その土地の気候やにおい、味、までは体験できませんが。
 韓国ドラマは俳優の演技が大変上手で、セリフに感情がしっかりこめられているので、その口調からも言葉の意味とニュアンスが充分に伝わってきます。言葉の辞書的な意味ではなく、本当のニュアンスを感じ取ることによって、ことばはより覚えやすくなり、より正確に使えるようになるのです。
 シナリオはドラマと完全に一致しているわけではありませんが、登場人物の表情の描写、色、擬声擬態語など、辞書の説明だけではなかなかわかりづらいことばのニュアンスが、ドラマの映像や音を聞くことによってはっきりするので、学習者にとってはとても参考になります。

私の授業へのこだわり

 韓国語には日本語では区別しない音がたくさんあり、それらの音を正確に区別できないと相手に全く理解してもらえません。それゆえ講読の授業ですが、常に正確な発音を指導するようにしています。
 また、さまざまな表現や文法事項については、理屈や概念で説明するよりも具体的な例文をあげるようにしています。われわれが母語を習うときにも、周りの人に話しかけられたり、周りの人たちの会話を聞いていただけで(つまり例文を見せされただけで)、だれもその意味を説明してはくれなかったはずです。例文は学生が覚えやすいように、時事ニュースや今の韓国の話題など、できるだけ新しい素材の中から、面白くてわかりやすいものを選んでいます。
 私はちょっとこだわりすぎかな?と思えるくらいに細かいニュアンスにこだわりますが、それは一つを正確に学べば(パズルの正しいピースをはめれば)他のことも学びやすくなる(他のピースもはまりやすくなる)からです。

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