助手神田邦彦著『中世楽書の基礎的研究』が和泉書院から発行されました

源平の時代を視る 二松学舎大学附属図書館所蔵 奈良絵本『保元物語』『平治物語』を中心に

書  名:『中世楽書の基礎的研究』
(和泉書院研究叢書482)

著  者:神田 邦彦
出版社:和泉書院 2017年2月20日発行
A5判 560頁 本体10,000円+税
ISBN:978-4-7576-0824-5

『中世楽書の基礎的研究』紹介

本書は、中世成立の楽書で、いずれも日本音楽史上の重要史料といわれる『教訓抄』『続教訓鈔』『春日楽書』に関する基礎研究と、資料翻刻とを収録するものである。
『教訓抄』は古写本をはじめて網羅的に調査し、近世の写本との相違点を指摘して、今後は古写本によって研究されるべきことを明らかにする。『続教訓鈔』は、最古の写本曼殊院本との比較を通して、日本古典全集本の混入記事の実態解明を試みる。春日大社伝来の楽書(通称『春日楽書』)は、そのうちの『舞楽古記』と『舞楽手記』の筆者・成立・諸本等について考察。『春日楽書』の由来や狛氏相伝の秘曲「陵王荒序」相伝の歴史についても追究する。巻末に、『教訓抄』の古写本三種、及び『舞楽手記』の翻刻を収録。